パーティや結婚式、晩餐会、懇親会などの人が集まり交流する行事では、食事が振舞われることが一般的です。また、日常生活でも会話をするときに食事をしながらするということはよくあります。どうして会話をする場面では食事があることが多いのでしょうか。コミュニケーションは食事があるほうがうまくいくのでしょうか。この疑問を明らかにするために、我々は、食事がある時とそうでない時でコミュニケーションにどのような違いがあるのかについて調べています。友人同士3人で食事をしながら会話をしている場面と、食事なしで会話をしている場面をビデオで記録し、その発話とジェスチャを詳細に分析しました。下の写真は分析に用いた両映像の一場面です。
主な発表文献
- 井上智雄, 大武美香, 多人数会話における食事の有無の影響—会話行動の平準化—, ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.13, No.3, pp.19-29, 2011.